子どもの睡眠とその必要性
子どもの成長と健康には、十分な睡眠が不可欠です。
睡眠は身体と心の回復や発達に重要な役割を果たしています。
昔から「寝る子は育つ」と言い伝えられているように、睡眠は成長のためにとても大切なもので、
成長ホルモンは睡眠時、特に深い眠りの時に多く分泌されることがわかっています。
また、不健全な眠気は、心の成長にもよくありません。
集中力の低下、疲れから怒りっぽくなることも。
今回は、子どもの睡眠とその影響について詳しくお話していきます。
子どもの睡眠の必要性
子どもの健やかな成長には「食事」「運動」「睡眠」の3つが大切になってきます。
ただ身体を休めるだけでなく、眠っている間に行われる脳の活動が身体の成長と
学習に影響を及ぼしています。
子どもの睡眠パターン
子どもの睡眠パターンは年齢によって異なります。
①新生児期
新生児期の睡眠時間は、1日約16時間~20時間です。昼夜問わず1~2時間ほど起きて、1~4時間ほど眠るというパターンを繰り返します。新生児期は、眠りが浅くレム睡眠状態なため少しの刺激でも目を覚ましてしまいます。
②乳児期(3ヶ月)
生後3ヶ月ごろの赤ちゃんの睡眠時間は1日約13時間~17時間くらいといわれています。
だんだん昼夜の区別がつくようになり、昼間起きている時間が長くなり、夜はまとまって寝るようになります。
③乳児期(6か月)
生後6ヶ月ごろの赤ちゃんの睡眠時間は、1日平均12時間~16時間くらいといわれています。
夜は9時間かそれ以上まとまって寝るようになります。お昼寝は2~3回ほどです。
④乳幼児期(1~3歳)
少しずつ起き続けられる時間が長くなってきます。睡眠時間は、1日平均11時間~14時間くらいといわれています。お昼寝は2~3回ほどです。
⑤幼児期(3~6歳)
日中の活動時間が増えて、睡眠時間が徐々に減ります。睡眠時間は平均9時間~13時間といわれています。保育園などはお昼寝の時間を設けてるところも多く、かえって夜に寝られないといったこともあります。
⑥学童期~思春期
最近では習い事や塾などで生活が夜型になり、睡眠不足になる子どもも増えています。睡眠時間は平均9時間~11時間といわれています。
子どもと大人の睡眠リズムは違う
子どもの脳はまだ未発達であり、そして睡眠も未完成の状態です。
これから成熟した睡眠システムを育てていかなければならない時期です。
大人のようにすでにできあがっている睡眠システムではありません。
その期間に不規則な睡眠環境、慢性的な睡眠不足があると、どのような睡眠をとる大人になるでしょうか。大人になってからはかなり難しいと思いませんか?
子どもの睡眠が足りていない時の症状は、
大人と異なる点があるので注意しましょう。具体的には、子どもが寝不足によって生じた眠気の表現として、多動、注意散漫、衝動的行動があらわれることがあります。そして、「自分が寝不足の状態になっている」と気づかないことも多いので、よくみてあげましょう。
そして、適切な睡眠を教えたり、寝る時間を守ることが子どもの健康と成長にとって重要な役割をはたします。いい睡眠環境を整えることや、スクリーン時間を制限するなどの配慮も大切です。
子どもたちが健康的な睡眠習慣を身につけることは、親としての責任でもあります。子どもたちの未来のために、睡眠の重要性を理解し、積極的にサポートしていきましょう。
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