めまいの原因とは?

セルフケア, 健康のこと, 東洋医学

めまいは、バランス感覚や空間認識に問題が生じた結果として発生する症状で、一般的には以下のような原因があります。

1.良性発作性頭位めまい症(BPPV)

耳の中の内耳にある「耳石」が外れ、三半規管に入り込むことで発生し、頭を動かしたときに突然めまいが起こり、短時間で治まることが多い。

2.メニエール病

内耳にあるリンパ液の圧力が高まることで発生する病気で、めまいに加え、耳鳴り、難聴、耳の閉塞感を伴うことが多い。

3.前庭神経炎

ウイルス感染などによって前庭神経が炎症を起こすことで発生する。突然の激しいめまいが数時間から数日間続き、その後徐々に改善する。

4.低血圧

血圧が低くなることで、脳への血流が一時的に不足し、めまいが発生する。立ち上がったときや急に体を動かしたときにめまいを感じることが多い。

5.貧血

血液中のヘモグロビンが不足し、酸素が十分に供給されないことで発生する。めまいに加え、疲れやすさ、顔色不良、息切れなどを伴うことがある。

6.脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)

脳への血流が一時的に減少または遮断されることで発生する。めまいに加えて、片側の体の麻痺や言語障害などが伴うことがある。

7.薬剤性めまい

一部の薬剤(例えば、抗うつ薬や降圧薬など)が副作用としてめまいを引き起こすことがある。新しい薬の服用開始や薬の量を増やしたときにめまいが生じることがある。

8.ストレスや不安

精神的なストレスや不安が自律神経を乱し、めまいを引き起こすことがある。めまいが持続的で、特にストレスの多い状況で悪化することがある。

東洋医学におけるめまいの原因

東洋医学では、めまいの原因を「内因」と「外因」に分けて考えます。

1.内因

気血不足

気や血が不足すると、脳への栄養供給が不足し、めまいが発生します。例えば、貧血や慢性的な疲労が原因となることがあります。

肝陽上亢(かんようじょうこう)

肝の機能が過剰に働き、気が上昇しすぎるとめまいを引き起こすことがあります。ストレスや怒りなどの感情が関連しています。

腎精不足(じんせいふそく)

腎のエネルギーが不足し、脳や耳へのエネルギー供給が不足することでめまいが生じることがあります。老化や慢性の病気が関連しています。

2.外因

風邪(ふうじゃ)

外から風邪が侵入し、経絡を閉塞させるとめまいが生じます。これは急性のめまいの原因となることが多いです。

湿邪(しつじゃ)

体内に湿気がたまり、脾の働きが弱まることで、気血の流れが滞り、めまいが発生することがあります。湿気の多い環境や食事習慣が影響することが多いです。

東洋医学の治療法

・鍼灸

経絡に鍼や灸を施して、気血の流れを改善し、バランスを整えます。特に、内因によるめまいに対して効果が期待できます。

・漢方薬

個々の体質や症状に合わせた漢方薬が処方されます。例えば、気血不足の場合には「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が、肝陽上亢の場合には「天麻鉤藤飲(てんまこうとういん)」が用いられることがあります。

・食事療法

湿邪を取り除くために、消化によい温かい食事を心がけることや、気血を補う食材を摂取することが推奨されます。

・生活習慣の改善

ストレス管理や適度な運動、十分な休養を取ることが大切です。

めまいの治療には、患者の体質や原因に応じて個別のアプローチが必要です。そのため、東洋医学では詳細な問診を通じて、最適な治療法を選ぶことが大切です!

原因がわからなければ対策方法も分かりません。お悩みの方は、一度当院へご相談下さい✨

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